侮るな!犬の抜け毛は無限だ!
日々、犬の抜け毛と戦う。
毛だらけの犬達は、抜け毛を無限に生成してくる。
飼い主はこの抜け毛と戦わなくてはいけない。
ボーダーコリーは、そこまで抜け毛の心配しなくていいよ。
犬舎のおっさんが、そんなことを言っていたが……。
騙された。ビックリするくらい抜ける。
何もしなければ、1週間で家は抜け毛に占領されてしまう。
油断していると、目の届かない場所に抜け毛の王国ができていることもある。
毎日、コロコロで戦っていたが焼け石に水。やってもやっても、減っている気がしない。
換毛期の家の中は、もはや目も当てられない状態になってしまう。
"駆逐しなければ"ということで、抜け毛との戦いがはじまった。
まずは……
服を着せる。
狙いは抜け毛の絶対数を減らすこと。
服で覆われている部分からの抜け毛が無くなったため、若干減った感じはするが欠点が多い。
- 服から出ている部分から抜け毛は攻め込んでくる。
- 一番生産能力が高い、首回りのモフモフが剥き出しである。
- 脱がした時に毛がふぁさぁ〜ってなる。
- ずっと服を着せっぱなしは犬が可哀想。
ということで、早々に作戦変更。
ブラッシングする。
抜け毛対策の基本!
これをやると日々の抜け毛は圧倒的に減る!
結構大変な作業だが、やってみると恐ろしいほど抜ける。
抜け毛で、もう1匹子犬が出来てしまうくらい抜ける。
それくらい大量の毛を処理できるので効果は抜群だが、これだけではまだ足りない。
なぜなら、いくらブラッシングを頑張ってみても、抜け毛を殲滅することはできないからだ。
ブラッシングしている時のことを思い出してほしい。やめ時に困ったことはないだろうか?
やったら、やっただけ抜ける。
無くなるまでずっと抜けるのでは?と思う程にずっと抜ける。
"もう抜けないから終了"なんてことは一度もない。
どこかで妥協して、終わらせているだけだ。
そう、彼らの抜け毛は無限なのだ。
ここから我々の本当の戦いが始まる。
掃除に全戦力を集中!
ブラッシングで抜け毛の絶対数は減っている。あとは各個撃破するのみ。
しかし犬の抜け毛を舐めてはいけない、数が減っても結局は大軍!そして無限!
それに対抗する戦力は、しっかりと整える必要がある。
我が家で活躍する対抜け毛兵器を紹介しよう。
ダイソン
圧倒的な吸引力と掃除範囲を持つ、強力な中型兵器。
日々の各部屋清掃、ブラッシングの後の清掃、等々あらゆる場所や場面で活躍する。
アタッチメントも豊富でオールマイティーな活躍を見せる。
ルンバ
驚異的な索敵機能を搭載した、自動お掃除兵器。
出掛ける時は必ず出撃!体力を消耗せず、抜け毛の絶対数を減らしてくれる。
以前、犬のウ○コを吸ってモチベーションは低め。
ハンドクリーナー
抜群の利便性を誇る、超軽量型の即時攻撃用兵器。
狭い場所の抜け毛が気になった時は、こいつの出番。手軽に取り出せるので、ピンポイントで使用したい時にも活躍する。
ブロワ
圧倒的な風圧、隠れた敵を全て炙り出す補助兵器。
手の届かない場所に隠れている抜け毛やホコリを一網打尽!ルンバ出撃の前に使えば、破壊力抜群!
コロコロ
対布戦での貫禄の性能!回転式の超強力粘着兵器(手動)
服、布団、絨毯など布に付着した抜け毛処理は、お手の物!抜群の安定感!
素手
安定の最終手段!5本の指で構成された超精密兵器。
各兵器に絡み付いた抜け毛の処理や吸引出来ない状態の抜け毛の回収がメイン。
あまりにも大きな毛の塊りは、素手で回収するのが効率的。
我ながら完璧な布陣だ!
負ける要素が見当たらない!
これで抜け毛対策は万全!
そう思っていたが……甘かった。
物量だけではなかったようだ。
"毛"の恐ろしさを体感させられた。
まずルンバの車輪に大量の毛が巻き付き、部品が破損して動かなくなる。
主要戦力が戦線離脱。
ハンドクリーナーも大量の毛を吸い込み、内部で詰まりが発生し吸引力低下。
ダイソンが孤軍奮闘するも、一回使用するだけで、本体とアタッチメントに大量の毛がまとわりつく。
毎回、処理に悩まされる。
文明機器達が次々と悲鳴を上げていく。
これだけの兵器を揃えて、ほぼ敗北に近い感じだ。
結局、振り出しに戻る。
コロコロに依存する毎日。
何度も言うが、抜け毛は無限!
いろんな物に頼っても、結局は労力の覚悟が必要なのである。
無限に生成される抜け毛を、完璧に楽して処理する方法はない。
犬との生活は、その手間を楽しむことなんだと思うことにした。