アイスの誘惑
冷凍庫がアイスでいっぱいだ。
暑い時は、"冷たい"というだけで、食べる動機になるので、アイスは必需品。
夏の非常食と言っても過言ではない。
ラインナップはこんな感じ
懐かしのあずきバーは嫁チョイス。
久しぶりに食べたが……
硬い!
とにかく硬い!
冷凍庫から出した直後は、凶器になる強度。車のボンネットくらいなら、軽く凹ますことが出来そうだ。
さらに驚くことに、全然溶けない!
表面に霜が付いてる状態をずっと維持して、"永久にこのまま?"と思うくらい溶けない。ATフィールドで守られている。
舐めて溶かす?
あずきバーのATフィールドは、その程度の攻撃は受け付けない。
逆に舌が張り付いて、痛い目にあうので、やめた方がいい。
色々と試行錯誤してみたが、結局端っこから少しずつかじって食べる以外に方法が見当たらない。
試しに犬に近づけてみると、匂いは確かめるが、あまり興味を示さない。
ATフィールドに覆われているので、恐らく、ほとんど匂いがしないと思われる。
2回ほど舐めて、そっとかじろうとするが……断念。
食欲旺盛な犬を見事に跳ね除けた。
それでも、懐かしいの味を求めて、ついつい食べたくなる。
今日もATフィールドに守られ、カチカチのあずきバーを端っこからハムハムしている。
他のラインナップは、かなりバニラ系に偏っている。
あずきバーと比べてバニラ系は無難。
どんな種類でも80点を超えてくる抜群の安定感と安心感を兼ね備えた、アイスの王道。
嫌いな人は、ほとんどいないと思う。
人間だけでなく、犬の食い付きも半端じゃない!
テーブルに持ってくるだけで、大騒ぎ!
早くよこせと勝手に芸を連発する。
お座り、伏せ、ゴロン、チン何も言わなくてもエンドレスで続けて、なんとか貰おうとする。
ほらっ!これやればいいんでしょ!
そんな感じだ。
スプーンであげれば、スプーンごと咥え、食べ終わった器をあげれば、何も無くなるまで舐め続ける。
空っぽの器を自分のゲージへ運んで、ずっとガジガジするほど執着している。
私も嫁も犬も大好きなので、バニラ系アイスのストックだけは、絶対に切らさない。
いつでも食べられるように、必ず冷凍庫に入っていて、毎日食べている。
しかし、
自分で買っておいてなんだが、ダイエット中の嫁にとって、こいつらの存在は脅威!
なぜか甘い物は、食後に欲しくなる。
必要な……いや、必要以上のカロリーを食事で摂取していても、ついつい手を伸ばしてしまう。
お腹いっぱいだけど甘い物は別腹…とかいうが、決して別腹ではない。
同じお腹に流れ込み、ちゃんと体重という形で結果を残す。
「余分なカロリーは、毛穴から出てしまえばいいのに」
と、嫁が口癖のように言うが、そんなことしたら、部屋中がカロリーだらけになってしまう。
なんか、ヌルヌルしてそうで困る。
自分にとっての脅威を、あえて身の回りに置いて、戦い続ける嫁。
連戦連敗中だが、めげない!
何故なら、アイスは美味しいからだ。
美味しいから勝っている、という理屈らしいが…もはや勝敗の基準が分からない。
「明日からダイエットする!」
というスローガン掲げて、今日もアイスを堪能している。
連敗脱出は、まだ先のようだ。