おっさん革命

犬のこと中心のブログ

余計なお世話

毎年、この時期になると、犬の水泳レッスンをする。

レッスンと言っても、教室に通うのではなく、大きなプールがあるドッグランへ行って、泳がせるだけ。

が、
我が家の犬は、泳ぐことが大嫌い。

水に浸かることは大好き。
泳ぐことも出来る。
それなのに、泳ぎたくないらしい。

嫌なら無理して泳ぐ必要ないのに、なぜ毎年プールへ連れて行くのか?

それは、
楽しいことをもっと増やしてあげたい、という余計なお世話だ。
完全に飼い主の自己満!

人間に対して、こういうことをすると、嫌われるので気を付けた方がいい。
お節介というやつだ。

犬にとっては迷惑な話だが、今年も付き合ってもらう。

必要なモノは施設に揃ってるので、荷物は着替えとタオルだけ。
車で15分ほどで、プールのあるドッグランに到着。

施設内は5エリアくらいに区分けされている。
・大型中型犬用広場
・小型犬用広場
・全犬種OK広場
・浅くて小さいプール
・大きなプール

泳ぎのレッスンをするには、"大きなプール"に行く必要があるが、まずは広場でウォーミングアップ。

ディスクやプラーをひたすら投げる。
いつもと違った環境なので、犬のテンションも高めだ。
う〜ん、いい調子!f:id:kmsif:20210730190159j:plain

しばらく広場で遊んだら、"浅くて小さいプール"へ移動する。
ボールを水の中へ投げ込むと、バシャバシャと取りに行き、楽しそうに浅瀬を跳ね回る。
足の着く場所なら、全然平気なのだ。

そして、ここからが本番。
受付で犬用のライフジャケットをレンタルして、装着する。f:id:kmsif:20210730215310j:plainなかなか似合っている。

大きなプールへ移動すると、既に何頭もの犬達が遊んでいた。
ボールを追いかけて、プールに飛び込んで、楽しそうに泳いでいる。

うちの犬も……
そう考えるだけで、楽しい気分になってきた。

大きなプールは、中心に向かって徐々に深くなっていく形状。
なので、外周はまだ浅く、走り回ることも可能だ。

まずは浅い所に誘導してみる。
すんなりプールに入ってきたが、やはり深い方へは行こうとしない。
明らかに、プール中心部を警戒している。

少し深い方へ移動して、呼んでみるが、困った表情をするだけで、動こうとしない。

やはり、足が着かない場所は、嫌みたいだ。
恐らく、このまま待っていても、自分から泳ぐことはないだろう。

…仕方がない。
横にいた犬をそっと抱き上げ、そのままプール中心部へ移動する。

そして、ゆっくりと犬を離すと、f:id:kmsif:20210730231841j:plain見事にプールサイドまで泳ぎきった!

ここぞとばかり、犬を褒めちぎる。
グリグリ、ゴソゴソしながら、ひたすら褒めまくる。

「おりこーさん、でちたのー、おりこー」

我が家の犬は、褒められることが大好きだ。
やったことに対して報酬があると、犬はまた同じ行動をしてくれる…はず。
次はもっと積極的にプールに向かってくれる…はず。

これを何度も繰り返したら、きっと泳ぐことが楽しくなる…はず。

「よしっ、もう一回やろうか!」

ん?あれっ、どこ行った?

さっきまで横にいた犬が見当たらない。
辺りを見渡すと、f:id:kmsif:20210730212319j:plain
……。

プールサイドの逆側まで逃走し、怪訝そうな表情でこちらを見ている。

飼い主と犬とのこの距離。
どれだけ、やりたくないのかが伝わってくる。

…そっか、やっぱり嫌か。

もう、しないからこっちおいで。

やや怒り気味の犬をなだめる。
そして、ライフジャケットを外し、大きなプールエリアを後にする。

再び広場へ行くと、機嫌を直したのか、楽しそうにディスクを追いかけ続けていた。
やはり、こっちの方が好きなんだね。


"絶対に楽しいから、やってみなよ"

自分が楽しいと思うことは、ついつい他人に勧めたくなってしまう。
それ自体は悪いことではないが、そういう時こそ、冷静に相手のリアクションを見る必要がある。

"お前が楽しいと思うことが、皆んな楽しいと思うなよ!"

プールサイドで犬にそう言われた気がした。f:id:kmsif:20210730215508j:plain

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